慶應義塾大学理工学部電子工学科  神成研究室

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2013年度

冬合宿@蔵王

卒論発表、修論発表を無事に終え、山形県蔵王温泉スキー場にて冬合宿を行いました。天候に恵まれ、3日間スキー・スノーボードを楽しみました。また、硫黄が香る温泉も満喫することができました。今年ご卒業されるM2、B4の皆様は研究生活お疲れ様でした!



澤井君,ダブル受賞!
レーザー学会年次大会「論文発表奨励賞」
理工学研究科総合デザイン工学専攻「修士優秀研究活動賞」

1月末に小倉国際会議場で開催されたレーザー学会年次大会において,若手研究者に送られる「論文発表奨励賞」に本研究室修士課程2年の澤井翔太君が選ばれました。この賞は,口頭発表に対して審査員が厳密に点数をつけて合計点で競われるもので,今回は「優秀論文発表賞」に9名,「論文発表奨励賞」に11名が選ばれました。澤井君の発表した「レーザー装置」のセッションは発表件数も多く激戦ですが,緑色半導体レーザー励起の世界初のチタンサファイアレーザー発振の成果が高く評価されました。おめでとうございます。
 尚,同賞には,本研究室博士1年の宋さんも受賞され,神成研究室からは2名の受賞になりました。重ねておめでとうございます。

さらに澤井君は,総合デザイン専攻において優秀な修士論文研究に贈られる「修士優秀研究活動賞」も受賞することが決まりました。3月28日の修了証書授与式で授与されるそうです。修論で異なる2テーマを行い,それぞれを論文公刊したのだから当然ですね。是非,滋賀県庁に勤務されても量子エレクトロニクスを続けていただきたいものです?!

レーザー学会年次大会において6件の論文を発表

1月20日~22日に北九州市小倉の国際会議場で開催されたレーザー学会学術講演会第34回年次大会において神成研から5件の論文を口頭発表しました。小倉は日本海側気候とのことで,小雪が降る非常に寒い3日間でした。4年生の狩山君は卒論発表前の学会発表でしたが,頑張って乗り切りました。また,神成先生は,「新たな展開を見せるプラズモン・ナノフォトニクス」シンポジウムで招待講演を行いました。
  1. 超高速プラズモン場の時空間制御性 (シンポジウム講演)     神成文彦
  2. InGaN緑色半導体レーザー直接励起チタン・サファイアレーザ    澤井翔太
  3. Cr4+:YAGを過飽和吸収体として用いた疑似CW励起緑色受動QスイッチモードロックPr3+:YLFレーザー 狩山了介
  4. Cr4+:YAGを過飽和吸収体として用いた疑似CW励起赤色および橙色Pr3+:YLF受動QスイッチレーザーとQスイッチモード同期動作  田中裕樹
  5.  
  6. タルボット共振器を用いたNd:YVO4導波路レーザー アレイの位相同期  廣澤賢一 
  7. Enhancement o lateral resolution and optical sectioning capability by combining temporal-focusing with structured illumination Song Qiyuan
  8.  
レーザー学会は,レーザー装置,レーザープロセッシングの発表件数が多いのが特徴です。門司港で開催された懇親会も盛り上がり,充実した3日間でした。来年は,東海大学がホストで白金で開催されます。



世界初!!緑色InGaN半導体レーザー励起モード同期 フェムト秒チタンサファイアレーザーの発振に成功!!( 2014年1月07日 ) 

青色InGaN半導体レーザーの高出力化はめざましく,神成研究室では3.2W出力の半導体レーザーを用いたPr:YLFレーザーの研究を精力的に進めています。一方で,日亜化学(株)は,緑色発振のInGaN半導体レーザーにおいても驚異的な進歩を達成しており,先日,連続出力1Wが実現されました。 神成研究室ではこの緑色半導体レーザーにいち早く目をつけ,世界初の緑色半導体レーザー励起励起モード同期フェムト秒チタンサファイアレーザーの発振に修士2年生の澤井君が成功しました。すでに青色半導体レーザー励起では国外で数カ所の機関が実現しており,我々も達成していました。チタンサファイア結晶の励起吸収ピークは緑色に位置しており,緑色半導体レーザーを励起に用いることで,短い結晶での高効率なレーザー発振が実現でき,チャープ鏡のみを用いた分散補償でフェムト秒発振が得られています。詳細は,Applied Physics Expressに近日中に掲載予定です。


”Demonstration of a Ti:sapphire mode-locked laser pumped directly with a green diode laser”
Shota Sawai, Aruto Hosaka, Hiraku Kawauchi, Kenichi Hirosawa, Fumihiko Kannari
 現在市販の最先端のモード同期フェムト秒チタンサファイアレーザーは,光励起半導体レーザーの2倍波による緑レーザーが用いられています。緑色半導体レーザーを用いることで,コンパクトで安価なフェムト秒レーザーが実現できることは確実で,極めて重要なマイルストーンになったと自負します。

助教廣澤さんがフランス パリで開催されたAdvanced Solid-State Lasersにて発表 (2013年10月27日~11月1日)

フランスのパリにて開催されたAdvanced Solid-State Lasersにて助教の廣澤さんが発表しました。
寄稿タイトル:
Phase Locked Nd:YVO4 Waveguide Laser Array Using Talbot Cavity




2013年度上半期で,すでに5件の論文を学会誌発表 (2013年10月)

今年の神成研の研究業績発表は,すごい勢いで進んでいます。本年度上半期ですでに5件が採録すみです。先生に言わせると,Optics Expressに掲載になると22万円くらいの掲載料が必要になるそうです。インパクトファクターの高い学会誌は,載るのも大変ですが,載っても大変です。先生に研究費を稼いで貰うしかないです。
  • “Spatiotemporal control of femtosecond plasmon using plasmon response functions measured by near-field scanning optical microscopy (NSOM)”
    Shutaro Onishi, Keiichiro Matsuishi, Jun Oi, Takuya Harada, Miyuki Kusaba, Kenichi Hirosawa, and Fumihiko Kannari
    Optics Express
  • “Phase locking in a Nd:YVO₄ waveguide laser array using Talbot cavity”
    Kenichi Hirosawa, Seiichi Kittaka, Yu Oishi, Fumihiko Kannari, and Takayuki Yanagisawa
    Optics Express
  • “Photon-Number Squeezing with a Noisy Femtosecond Fiber Laser Amplifier Source by a Balanced Detection Technique”
    Shota Sawai, Hikaru Kawauchi, Kenichi Hirosawa, and Fumihiko Kannari *
    Optics Express
  • “Enhancement of lateral resolution and optical sectioning capability of two-photon fluorescence microscopy by combining temporal-focusing with structured illumination”
    Keisuke Isobe, Takanori Takeda, Kyohei Mochizuki, Qiyuan Song, Akira Suda, Fumihiko Kannari, Hiroyuki Kawano, Akiko Kumagai, Atsushi Miyawaki, and Katsumi Midorikawa
    Biomedical Optics Express
  • “暗視野相関顕微イメージング法を用いたフェムト秒レーザーパルス励起局在プラズモン特性計測”
    大井 潤,草場美幸,松石圭一郎,大西秀太郎,原田卓弥,神成文彦
    レーザー研究



M1の藤間君が、Frontiers in Optics: The 97th OSA Annual Meetingにて発表
(2013年10月06日)

M1の藤間くんがUSAのFloridaで開催された、Frontiers in Optics: The 97th OSA Annual Meetingにて発表を行いました。単独でアメリカに渡り、神成研での研究成果を世界へ発信してきました。

寄稿タイトル:
Temporal characterization of nanofocusing of ultrafast surface plasmons coupled onto a gold tapered tip




秋の応用物理学会にて、M1の藤間君、藤井君がポスター発表 (2013年9月13日)

2013年9月16日~20日に京都 同志社大学京田辺キャンパスにて開催された、2013年秋の応用物理学会学術講演会にて、M1の藤間くん、藤井くんが、ポスター発表を行いました。

寄稿タイトル:金テーパチップの回折格子結合による超高速表面プラズモンナノ集光の時間特性 (写真左 藤間)
寄稿タイトル:フェムト秒レーザー測定法としての自己参照型周波数干渉法の評価 (写真右 藤井)




フランス、パリで開催されたInternational Conference on Nanoscience + Technology (ICN+T2013)にて、M2の草場さんがポスター発表


9月9日~13日にフランスのパリにてInternational Conference on Nanoscience + Technology (ICN+T2013)が開催され、M2の草場さんがポスター発表を行いました。
今回は神成先生に加えて、文学研究科2年のフランス語が達者の娘さんも同行しました。

学会会場の近くには凱旋門があり、昼休憩の時間に観光に行きました。

また、ゴシック建築を代表するノートルダム大聖堂が1163年に建設を着工してから今年で850周年ということで早速行ってみました。800年以上前にこのような建物が建てられて今でも多くの人が礼拝に来ているのはすごいですね。ちなみに世界遺産にも登録されているようです。

左:ノートルダム大聖堂外観、右:ノートルダム大聖堂内部
さらに、ステンドグラスで有名なサント・シャペル教会にも行ってきました。
外観は内部からは想像できないほど地味な雰囲気ですが、聖書にちなんだ物語を再現しているステンドグラスは本当に圧巻でした。このステンドグラスは5色のみで作られており、ケイ素に金属酸化物を加えることにより色を作っているそうです。青はコバルト、黄色はアンチモン、赤と緑は銅、紫はマンガンの金属酸化物を使っているようです。

帰りの飛行機はシンガポールでの乗り継ぎでした。乗り継ぎ時間が約18時間あったため、シンガポールの観光もしてきました。
シンガポールといえば、SoftbankのCMで有名なマリーナ・ベイ・サンズや、「世界三大がっかり」と呼ばれるマーライオンなどがあります。前情報でがっかりと言われていれば案外がっかりしないものですね。

左:マリーナ・ベイ・サンズ、右:マーライオン
これらの観光地を見学した後に人生初のカジノを体験し、無事にお金を増やすことに成功しました!美味しい食事も堪能し、忘れられない旅になりました。


リヨンのエコールサントラルから帰国した9月入学田中君が神成研究室に参加
(2013年9月)

学部3年次からフランスのエコールサントラルに留学して慶應との2つのDouble Degreeを授与するシステムに電子工学科からはじめて参加していた湘南藤沢高校出身の田中裕樹君が,9月から神成研を選択して入学してきました。フランス語と英語を流暢に話す田中君は,神成先生がプログラムコーディネーターになったオールラウンド型リーディング大学院プログラムRAにも採用され,すでに精力的に頑張っています。当面は,固体レーザーチームでレーザーの勉強中です。




夏合宿開催 (2013年8月8日〜8月10日)

春学期を終え、研究室内の親睦目的に、2013年8月8日〜8月10日、埼玉県長瀞にて合宿を行いました。今回はアウトドアがメインで、陶芸,ラフティング,ブドウ狩り等を楽しみました。 さあ,大学院入試の4年生は頑張ろう!




神成先生,慶応義塾大学大学院オールラウンド型リーディング大学院の
プログラムコーディネータに就任 (2013年8月)

2011年から始まった文科省のリーディング大学院プログラムの中でもオールラウンド型は全国で,慶大,阪大,京大,東工大のみが獲得した新しい人材育成プログラムですが,2013年8月から神成先生が慶応のプログラムを牽引する役に就きました。研究室としては益々先生が忙しくなるのは困ったものですが,指導時間を効率よく使って学生が自立して研究を進めていきましょう。




CLEO PR 2013に論文5件を発表,優秀論文賞を阿部君が受賞 (2013年6月30日)

2013年6月30日〜7月4日、京都にてCLEO Pacific Rimが開催され,神成研からは,澤井(oral 2件)、阿部(oral)、中村(poster)、藤間(poster)が計5件を発表しました。2年に1回,環太平洋地区で開催される国際会議で,2年前はシドニーでした。京都国際会議場は例の京都議定書が取り決められた日本を代表する国際会議場で,歴史さえ感じる造りです。  この会議で,学生に対して優秀論文発表賞が授与されましたが,阿部君が見事その栄冠に輝きました。分野から1名の極めて狭き門でした。青色半導体レーザー励起Pr:YLF赤色レーザーの受動Qスイッチモード同期の成果は高評価のようです。2年後は韓国の釜山での開催です。 講演タイトルは以下の通りです。

(写真上 優秀論文発表賞を受け取る阿部くん)


(口頭発表行う 写真左上 阿部くん 写真右上 澤井くん )




オタワで開催されたSPP6でナノフォトチームの成果を発表 (2013年5月26日〜31日)


5月26日から31日までオタワで開催されたthe 6th International Conference on Surface Plasmon Photonics - SPP6において,神成先生が, Spatiotemporal Control of Ultrafast Plasmon Based on Response Functions Measured by Cross-Correlation NSOMと題した論文発表を口頭発表しました。プレナリ-講演直後の最初の発表で,沢山の出席者の中で,フェムト秒レーザー励起プラズモンの応答関数計測とプラズモン制御の成果を発表し,注目を集めました。  この会議は,プラズモンダイナミクスに関しては非常にレベルが高く,再来年のナノフォトチームの発表が期待されます。



CLEO EUROPE/IQEC 2013において論文発表 (2013年5月12日〜16日)


2013年5月12日〜16日、ミュンヘンにて、CLEO EUROPE/IQECが開催され,神成研究室からは,澤井君,阿部君が発表を行いました。2年に一度開催される欧州CLEOですが,最近では展示会も含めてレーザー分野では最も大きい会議になりつつあります。
阿部君は,青色半導体レーザー励起Pr:YLF赤色レーザーの受動Qスイッチモード同期を世界に先駆けて口頭発表し注目を浴びました。澤井君は,過剰古典ノイズを削減したErファイバレーザーを用いて光子数スクイージングをはじめて実現した内容をポスター発表しました。ミュンヘンは,美しい観光地でビールも美味しく,同行した神成先生共々2人は非常に楽しんだようです。2015年目指して頑張りましょう。



(写真上 口頭発表を行う阿部くん)

(写真右上 ポスター発表を行う澤井くん)


ALPS2013 (2013年4月22日~26日)

本年4月22日から26日に,横浜のみなとみらいにおいて開催されたthe Optics & Photonics International Congress(OPIC)の枠組みの1つとして,レーザーと光源に関する国際シンポジウムAdvanced Lasers and Photon Sources(ALPS)が4月23日,24日の2日間にわたって開催されました。本会議は昨年に引き続き神成先生がプログラム委員長を務め,レーザー光源に関する最先端の研究が国内外から集められました。神成研究室からは、固体チームの阿部(oral)、小城さん(ポスター)、澤井(Oral)から発表がありました。




OPIE展示会に神成研ブースを出展 (2013年4月22日~26日)




本年4月22日から26日に,横浜のみなとみらい国際展示場において開催されたthe Optics & Photonics International Exhibition(OPIE)に神成研が展示ブースを出展し,青色InGaN半導体レーザー励起赤色Pr:YLFレーザーの音響光学Qスイッチ共振器内SHGを実演しました。主として産業界からレーザー装置,光学部品が展示されるこの分野では国内最大の展示会でしたが,神成研の新しいレーザーの展示には多くの来場者が来てくれました。実際に装置を持ち込み,駆動しているところを実演できたのはインパクトが大きかったようです。




宋君,ハワイ島で開催されたNLM2013で論文発表 (2013年3月31日)

2012年9月に修士課程を修了した宋君ですが,一旦,オランダのアイントホーフェン大学博士課程に奨学金付きで入学しましたが,「日本恋しさ?」なのか神成研の良さを再発見したのか、なんと4月に慶應義塾大学理工学研究科博士課程に戻ってきました!!早々に,修士課程で研究した2次元時空間レンズを用いた2光子蛍光顕微鏡の原理をハワイ島ワイコロアビーチで開催されたNonlinear Technology in Microscopy で口頭発表しました。 今後の宋君の活躍に期待!!宋君の日本歴史の旅にも注目! 論文タイトル:Two-dimensional Simultaneous Spatial and Temporal Focusing of femtosecond pulses




2013年度Spring Colloquiumを湘南村で開催 (2013年3月30日〜4月1日)

2013年3月30日〜4月1日の3日間、Spring Colloquiumを神奈川県葉山町湘南村IPC生産性国際交流センターで行いました。今年は例年よりも数週間早く行われました。安全講習会,特別講演に加え,新しい研究トピックスの紹介,本年度の研究提案が行われ内容の濃い3日間になりました。 4年生のチーム配属も決まり、新学期が始まってから研究のスタートダッシュを決められるよう、研究体制を整えました。




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